在宅介護や通院時の移動に欠かせない「車いす」。
一見どれも同じように見えますが、使用する方の身体状況や生活環境に合わせて選ぶことで、移動の安全性や快適さが大きく変わります。ここでは、介護保険を利用して車いすを選ぶ際のポイントをわかりやすく解説します。
1. 介護保険で借りられる車いすとは?
介護保険では、「要介護2以上」の方が福祉用具レンタルとして車いすを借りられます。
要介護1以下でも身体状況によっては、ケアマネジャーの判断で認められることがあります。まずは、ケアマネジャーまたは福祉用具専門相談員に相談しましょう。
レンタル対象の主な種類:
- 標準型車いす(最も一般的)
- リクライニング型・ティルト型(背もたれや座面の角度を調整可能)
- 電動車いす(自走が難しい方に)
- 介助用車いす(介助者が押して移動)
2. 使用する人に合わせた選び方
車いすは使う人の身体能力や生活シーンに合わせて選びます。
- 自分でこぐ人:ハンドリム付きの「自走用タイプ」を選びましょう。軽量のアルミ製がおすすめ。
- 介助が中心の人:介助者が押す前提なら「介助用タイプ」で十分。折りたたみやすいモデルが便利です。
- 長時間座る人:座面のクッション性やリクライニング機能を重視。体圧分散マットの使用も検討を。
- 体格が大きい/小柄な人:座幅・座奥行き・背もたれ高さをきちんと調整。サイズが合わないと姿勢を崩しやすくなります。
3. 車いす選びで確認したいポイント
実際に試乗して、次のポイントをチェックしましょう。
- ブレーキの位置や操作のしやすさ
- 座面の高さ(足がしっかり床につくか)
- 折りたたみのしやすさと収納スペース
- 重さ(持ち運びや車への積み込みを想定)
- ひじ掛け・足台の高さ調整、取り外しの有無
使う場所が屋内中心か、外出にも使うのかによっても選ぶべきタイプが変わります。
4. 車いす付属品でさらに安全・快適に
車いす本体だけでなく、以下のような**付属品(オプション)**も介護保険でレンタル可能です。
- クッション(姿勢保持・褥瘡予防)
- テーブル(食事や作業用)
- シートベルト・サイドサポート(安全性アップ)
- 移乗補助グリップ(乗り降りサポート)
これらを組み合わせることで、より安心して使える環境を整えられます。
5. 導入までの流れ
- ケアマネジャーへ相談
- 福祉用具専門相談員がヒアリング・提案
- 自宅で試乗・調整
- レンタル契約(自己負担は1~3割)
- 使用開始・定期点検
担当者が介護度や環境を確認したうえで、最適なモデルを提案してくれます。
まとめ
車いす選びで大切なのは、「誰が」「どこで」「どのくらい」使うかを明確にすることです。
介護保険を活用すれば経済的負担を抑えつつ、安全で快適な一台を導入できます。利用者と介助者の双方が安心できる環境づくりの第一歩として、専門スタッフと一緒にぴったりの車いすを選びましょう。



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